オールドスカウトの話

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zoom RSS 革命とロシア亡命スカウトー6 (セントジョージと紋章)

<<   作成日時 : 2008/12/16 11:13   >>

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ベーデン・パウエルのイラスト、「スカウトとセントジョージ」です。
スカウティング・フォア・ボーイズの中でスカウトの騎士道精神と名誉について示す話の挿絵です。
キリスト教文化圏のヨーロッパは、「キリスト教と騎士道精神」が根底にあります。
もちろん、スカウティングを紐解くとき、この「キリスト教(信仰)と騎士道精神」を知る必要があります。
今日の話はベンチャー以上のスカウト・スカウターは知っていると参考になると思います。

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この紋章はモスクワの紋章です。
日本でも都道府県や市町村のマークはあります。
モスクワは、このセントジョージが紋章になっているのが興味深いです。

イングランド、スコットランド、カナダには紋章院という日本の家紋にあたる紋章やタータンを管理する役所があります。
紋章は家の歴史、一族の歴史を示します。
日本でアイビーファッションが流行したとき、私もファッションとしてブレザーに勝手にエンブレムを付けたりしたのですが、この文化を知ると少し恥ずかしいですね。
レジメンタルタイ(ネクタイ)もクラブチームや学校、軍隊の所属を表しています。
タータンチェックもその家の印ですので、適当に組み合わせると「なんちゃって」ですね。
ヨーロッパの人からみたら、「変だな・・」と思われていたかもしれませんね(苦笑)
話はもどります。

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この紋章は現在のロシアの紋章です。
双頭の鷲の上に「セントジョージ」があります。
このようにロシア文化(ロシア正教の信仰)の中で、セントジョージはその民族の根底にあることがわかります。
紋章は、その文化を知ることができます。日本の家紋も苗字やルーツを探ることができます。
双頭の鷲はハクスブルグ家の紋章でもありますが、ヨーロッパの王侯貴族との歴史とも関係します。
双頭は西欧と東洋の支配を意味すると言われています。
ハクスブルグは、オーストリアやハンガリーの歴史、フランスの歴史にも登場しますので、世界史が好きな方はご存知だと思います。

ロシア帝国(皇帝)もこの紋章を使っていたのが興味深いです。
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この紋章はロシア帝国時代の紋章ですが、1996年のソ連からロシアになったとき、先ほどの紋章がロシア(現在)の紋章として使用されています。

【スカウトと語り合う時】
共産主義の革命で、王侯貴族の文化やロシア正教の信仰を否定するところから、ロシアのこれらの階層はフランスや中国(革命前)のロシアコミュニティーに亡命したのです。
これらの亡命者は、亡命先のフランス、オーストラリアなどでロシア亡命者スカウトとしてスカウティングを続けます。

一方、ソビエト連邦や東欧諸国では、スターリン時代に、独裁者スターリンはスカウト運動の価値を認めて、ピオネールとコムソモール青年連盟を創設します。
モットー「BE PREPARED」を採用しています。ちかいは「神と国とに・・・」(国によって若干違う)が「レーニンと共産党に」と取り替えられています。

スカウティングで「信仰」の在り方をスカウトに説明するとき、私は「日本人は亡命することがあるだろうか」「和の精神」「世界史」などの話を脱線しながら話します。
敗戦した日本がもし、日本語を禁じられて、英語で話すことを強要されたならば、今の日本はどうだったでしょうか。
文化や信仰を押し付けられたらどうだったでしょうか。「平和」の在り方を考える時、私はこの話をします。

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2008/12/21 13:16
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